PLCを動かす技術から、設計を共有する技術へ
PLCプログラムは正常に動くだけでは会社の技術資産にはなりません。
設計意図が説明でき、他の人が理解し、再利用し、改善できる形になって初めて組織の技術になります。
シーテックでは、PLCの解析・改造・更新・標準化に携わってきた実務経験をもとにラダー経験者を対象としたPLC制御設計トレーニングを提供しています。

PLCプログラムの問題は、命令を知らないことだけではありません。
PLCの現場では既存プログラムを流用しながら設備ごとの要求に合わせて改造する方法が広く行われています。
この方法には過去の経験を活用できる大きな利点があります。
一方で、設計判断が個人の経験に依存したままでは、担当者ごとにプログラム構造が異なり引き継ぎや改造、設備更新の際に多くの解析工数が必要になります。
シーテックのPLCトレーニングでは命令の使い方だけではなく、役割、責任範囲、状態、インターフェース、データといった視点からPLCプログラムを設計として捉える力を身につけます。
- プログラムの属人化:担当者が変わるとプログラムの意図が分からなくなる
- 流用による複雑化 :継ぎ足しで設備固有の処理と共通処理が混在する
- 技術継承の難しさ :ベテランの判断が若手へ設計基準として伝わらない
- 標準化が定着しない:共通FB等を作っても使い方や意味が統一されない
こうした問題の多くは、PLCの知識不足ではなく設計の考え方が共有されていないことから生まれます。
現場経験を共有できる設計技術へ
三つの方針
1.PLC経験者を対象にする
完全な初心者向けではなく、ラダーを読んだり、作成・改造した経験を持つ方を主な対象としています。
これまでの経験を否定するのではなく、その経験へ設計の視点と言葉を加えます。
2.PLCの具体例で説明する
一般的なソフトウェア設計理論だけではなく、シリンダ、モーター、搬送、状態管理、FBなどPLC技術者が理解しやすい例を使って説明します。
3.標準化の前に考え方をそろえる
共通FBやテンプレートを作る前に、役割、責任範囲、Doneの意味、状態の表現、データの書き込み責任など設計上の判断基準を共有します。
現在提供しているPLCトレーニング
ラダー経験者のための標準化設計への第一歩
ラダーを組むことはできる。
しかし、なぜ処理を分けるのかどこまでを一つの責任範囲とするのかDoneは何を保証するのかを設計として説明するのは難しい。
本講習では、役割、責任範囲、状態、インターフェース、データ、共通化という六つの視点からPLC制御設計の基礎を学びます。
対象者の簡易表示
- PLCラダーの作成・改造経験者
- 若手技術者を指導する方
- PLC標準化を担当する方
- プログラムの属人化に悩む企業
- 共通FBの整備を検討している方
法人向けの社内教育として実施します。
対面・オンライン対応
開催場所や受講者の状況に応じて、対面またはオンラインで実施します。
少人数での講習
一方的に資料を読むのではなく、受講者への問いかけや、現場経験を踏まえた質疑応答を重視します。
受講者の経験に応じた説明
初めて設計を学ぶ方と、長年PLCを扱ってきた方では、疑問を持つ点が異なります。受講者の経験に合わせて、具体例や説明の深さを調整します。
社内課題を踏まえた補足
事前に課題を伺うことで、属人化、共通FB、標準化、若手教育など、自社の問題と講習内容の接点を補足できます。
PLC解析・改造・更新の現場から生まれた講習です
シーテックでは、新規PLCプログラムの作成だけでなく、既存設備の解析、改造、更新、メーカー間置換にも携わってきました。
その中で、正常に動作しているプログラムであっても、設計意図が残されていなければ、担当者の変更や設備更新の際に、多くの時間をかけて解析し直さなければならない場面を経験してきました。
この講習は、一般的なソフトウェア設計理論をそのままPLCへ持ち込んだものではありません。PLCの現場で起きている問題を、PLC技術者が理解しやすい言葉と具体例に整理したものです。
このような課題を持つ企業に適しています
内容
- ベテラン技術者の設計ノウハウを若手へ継承したい
- PLCプログラムの書き方が担当者ごとに異なる
- 共通FBを作ったが、社内で定着していない
- 既存設備の改造や更新時に解析工数が増えている
- PLC標準化を進めたいが、何から始めるべきか分からない
- 電気設計者へ、ソフトウェア設計の考え方を学ばせたい
- 新人向けの基本操作講習と、経験者向け教育の間に空白がある
ご相談から講習実施まで
1.お問い合わせ
↓
2.受講目的・対象者・人数の確認
↓
3.開催形式・日程・内容の調整
↓
4.お見積り
↓
5.講習実施
個人の経験を、会社の設計資産へ
PLC技術者が長年の現場で身につけた経験は会社にとって大切な財産です。
しかし、その経験が個人の判断やプログラムの中だけに残っていると、他の人が理解し、再利用することはできません。
役割、責任、状態、信号、データという視点で経験を整理し、設計として説明できるようにすることで個人の技術は次の世代へ引き継げる会社の資産へ変わります。
シーテックのPLCトレーニングは、その最初の一歩を支援します。
